宮司からのお便り「神社に参拝できない期間“服忌(ぶっき)”について」
いつも祇園神社にご参拝いただき、ありがとうございます。
さて、今日は服忌についてお話ししたいと思います。
身近な人や知人の葬儀に出席した場合などで「神社に参拝できない期間」というものがあります。
先日の厄祓の日に、ある人から「◯◯さんはこの間、葬儀に出席したから厄祓いには来られなかっただろう?」と言われました。
よく「葬儀から49日経たないと神社に参拝できない」と言われる方がいらっしゃいますが、そのような考えの元に言われたことだろうと思います。
神社には49日という考えはなく、仏式の初七日に当たるのが10日祭、49日に当たるのが50日祭になります。
その期間でも服忌の日数とは違います。
神社には神職服忌心得が決められており、父母・夫・妻・子が10日、祖父母・孫・兄弟姉妹が5日、曽祖父母・曽孫・甥姪・伯叔父母が2日、従曽祖父母が1日の間服忌するとなっています。
神職であってもそうですから、ご参拝いただく一般の皆様はもっと短いということになります。
必要な場合は、神社本庁に届け出て短縮することもあります。
神職は潔斎して身を清めて祭祀を行うことが大切なことであり、参拝の皆様も綺麗に手を洗ったり衣服を着替えたり、身を清める行動を取っていただきご参拝いただければよろしいかと考えます。