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  2. タイシャ流棒術の紹介
白刃の演舞の画像

鞍岡には、「心影無雙大車流」免許皆伝が伝わっています。

棒術の伝承はいくつかの説があります。

遠く源平合戦の時代、平家の落人が身を守るために編み出した型で、それに唐の黄石公の棒術「無雙流」が加わり上泉伊勢守の「心影流」が入って型をなしたという説とともに、上泉伊勢守の門人である丸目蔵人(まるめくらんど)がこの地に入り「タイシャ流」を起こし、天保2年一能院友定により心影無雙大車流として剣術が創られ棒を取り込んだという説もあります。
いずれの説においても、長棒は六尺二分、半棒は三尺。太刀や槍等の武器に対し、棒を以って防ぐ型です。長棒と長棒、長棒と半棒、長棒と太刀等、その型は三十数種類あり、太刀を使う型を白羽と言います。

人吉相良村にも同流派があったようですが、現在、型が残っているのは鞍岡だけです。
夏の例大祭「祇園祭」の御神幸祭では警護の役目も果たしており、御神幸祭後に境内中庭で型の演武が奉納されます。