宮司からのお便り「大祓えの式典」
いつも祇園神社にご参拝いただきありがとうございます。
6月30日は大祓えの式典を行いました。
大晦日と年に2回の大祓え。
6月の大祓えは夏越しの祓えといい、「茅の輪くぐり」も行うのが特徴です。
この半年を振り返り、邪気を祓い清々しい気持ちで残り半年を過ごす式典でした。
さて、7月は七夕がやってきます。
七夕が朝廷の年中行事として行われていた奈良平安時代の7月は初秋でした。
この頃は7月7日を節日とし、相撲節会と作文が行われていたようです。
相撲の勝敗が五穀豊穣を祈り、収穫を神に感謝する神事の意味を持っていました。
祇園神社にも奉納相撲は森巻神事とともに例大祭の大事な行事です。
古来から相撲は大切な行事でもありました。
中国では夜空に星を祀る歳事として牽牛・織姫の伝説が古くから伝わっていたようですが、七夕の夜、女性たちが七本の針の穴
に色とりどりの糸を通して神にお供えし裁縫の上達を願っていたようです。
この中国の伝説が日本にも伝わり、古来我が国にあったとされる棚機姫「たなばたつめ」の物語と一つに合流して、天から降りてくる神様をお迎えする行事が行われていました。
七夕を「たなばた」と呼ぶのは、この伝説によるとも言われています。
年に一度、天の川を渡る牽牛・織姫の逢瀬の日ですから、晴れるといいですね。
皆さまと一緒に夜空を見上げたいと思います。